TOHO-音芸-6(萩野谷さん)

ゲスト:萩野谷佑美さん

・音楽業界に入りたいと決心し、前職をやめ、就活をはじめた
 この「決心」から、萩野谷さんの音楽業界ビジネスへの道がはじまりました。
 人の「行動」は、いつも「決意」からスタートします。

 音楽業界に働き始めて、今の旦那さんと知り合います。人生が変わっていきます。

 結婚~出産~育児休暇~復職
 子供が出来たことで、デスク業務へと配属。(保育園へ迎えにいきやすいため)
 ここで、ファンクラブ業務となる。

 大きな組織だったので、周りとのコミュニケーションを通し、ほかの部署の業務を
 観察することができた。なんとなく、流れが頭の中でわかった。

 転職し、川嶋あいさんのファンクラブを担当
 ここでは、すべての業務を一人で行うことになった。
 ファン対応窓口、顧客情報管理、会報制作~発送業務、ウェブ管理、グッズ制作、
 ファンクラブイベントの制作、全体の予算管理、

 二人目の出産~舞台制作
 ここまでの経験が役に立ち、半年かけた舞台制作に携わった。

・・・と、ざっくりこんなお話でした。
そんな萩野谷さんが、スタッフとして大切なポイントは、、、

・コミュニケーション力
 いつも明るく、元気良く、笑顔を意識する。人の話をしっかりときく。
 電話での対応、、、など

・観察力・・・電車の中でも、雑誌でも、意識をする。
 日々の生活の中で、デザイン、配色、などを気にしておくことがとても勉強になる。

・気がきく人であれ
 「これ、コピーして」→用紙の大きさは? 縮小、拡大? 枚数、クリップ?
 「ケータリング買ってきて」→人数は?どんな人たち用なの?甘いもの、おせんべい?予算は?

・その場にいる姿勢
 興味をもち、今、ここにいる。この「場」に参加しているという意識
 逆に言えば、あまり興味ない・・・という態度はすぐに見抜かれて、次につながらない。

・・・というようなことを言っていましたね。

以下、質問について回答してもらいました。

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・結婚はする気がないのですが、その場合、小さい会社、大き会社どちらがよいですか?
▶︎▶︎
会社の大きさ云々ではなく自分がエンタメ業界でどんなことがしたいのか、その会社でそれができそうな環境なのか、マッチする会社を見つけるポイントだと思います。

・アーティストと世界に一緒にでたいです。何につけば世界にでれますか?
▶︎▶︎
何につけば・・・難しい質問ですね。世界進出ですか?海外で仕事をできれば良いのかな??
世界に出られればなんでもいいってことであれば、一番手っ取り早いのは、その会社に海外進出しているアーティストやタレントがいるか、とかがポイントなのではないでしょうか。海外進出と言ってもピンキリで、グラビアやってるタレントがいれば、撮影でサイパンやグアムなんかは極論1年目の新人でも現場マネージャーとして行けるでしょうし、「そうじゃないんです」ってことであれば、どう言う状況で世界に出たいのかよく考えてください。クリエイターとして出たいのか、マネージメントとして成功したいのか、衣装を手がけたいのか。映像を作りたいのか、振り付けをしたいのか、エンジニアなのか、アーティストを取り巻く環境をよく研究して見てください。また、その場合・・・極論音楽業界でなくても海外進出ができると思います。例えば、広告代理店(大手だと電通や博報堂)などでタレントをブッキングする方法もありますし・・・、まとめると、自分が何をすることで世界に出たいか、をイメージして見てください、と言うところでしょうか。

あとは、
自分で世界で活躍しそうな原石を見つけて育てて海外でも需要があるタイプのアーティストを育てることではないでしょうか。

・職は、今後も安定していますか?
▶︎▶︎
それはわかりません(笑)。そして、質問をくれた方が考える安定とはなんでしょう?それを聞いてからお答えするべきですが、とりあえず私の見解を・・・

芸能界なんで極論水商売ですから、自力で常に何か面白いことや、アイデアを生み出していかなければ、いつか終わると思います。安定を求めるなら、芸能界はおすすめしません。

先日の小出恵介さんの事件、ご存知でしょうか。彼はアミューズと言う大手の上場企業にいたおかげで賠償金の問題や、それらに付随する大きな問題が会社の力でなんとかなったかもしれませんが、稼ぎ頭のタレントが一人しかいない芸能事務所の所属だったらどうでしょうか。考えるだけでも恐ろしいです。そう言った面で、安定している会社・大きな会社でもいつどこでどんなトラブルがあるかわからない・・・と言うことを考えると正解はないんだと思います。

・おすすめの劇団はありますか?
▶︎▶︎
うーん、難しい質問ですね。劇団ではないですが、この夏見て見たいものをお知らせしておくと、
・フエルサ ブルータ(FUERZA BRUTA) http://fbw.jp/
・髑髏城の七人(花鳥風月)鳥 http://www.tbs.co.jp/stagearound/toridokuro/

と言うところでしょうか。
なぜ見たいのか、、ぜひオフィシャルサイトでそれぞれ予告を見て見てください(笑)
なんとなく、萩野谷の気持ちがわかるかもしれません。

・在庫グッズはどう処分しますか?
▶︎▶︎
これは、会社によって様々だと思います。
通販やイベントなどで過去商品として販売したのちは、ある一定の期間をすぎてから残念ながら廃棄処分と言うことも少なくありません。
または、何か施設に寄付したりする場合もあるでしょうし、会社によってその見解は様々です。

・FC旅行のリスクは、何ですか?
▶︎▶︎
・現地の天気(屋外でのイベントがある場合は特に)
・タレントの体調
・交通機関の乱れや事故
・お客様が突然来ない
・お客様同士のトラブル
・現地の施設のトラブル(下見や事前打ち合わせと状況が違う)

などです。

・FC先行チケットは、何%のチケットを押さえますか?
▶︎▶︎
これも難しい質問ですね。
アーティストの性質や、そのライブやイベントがどう言うコンセプトなのか、会場のキャパにもよります。
FC会員の申し込み数で当選する人数を当落発表日程のギリギリで決めることも多々あります。
そもそも何人当選するか決めている場合と、申し込み数を見てから決める場合もあり、と言うところでしょうか。

・ツアーに同行できるようになるには、年数が経たないとできないですか?
▶︎▶︎
もうちょっと具体的に質問を聞きたいですが・・・
これも、入る会社によりますし、何よりツアーにどうやって同行したいですか?と言うことを聞きたいです。
ぶっちゃけ、同行は新人でもいくらでもできると思います。なぜなら現場で細々働く人員が欲しいことが多いから。付き人のような状態ですが。
その場合自分が思い描いていた同行の仕方と全く違うかもしれません。ツアーの裏側は想像以上の戦場ですし、あらゆるリクエストへの柔軟な対応が求められます。

実は、新人だからこそ現場で勉強しろ、と言うことも多々ありますね。

(コンサート・FCイベントの撮影&レポ)
▶︎▶︎
これは、会社にもよりますが、新人でも現場で取材をしたり、写真をとったり、文章を書いたりできると思います。
最初は先輩について行って覚えながらだんだんと・・・だと思いますが。
ただし、現場でタレントやマネージャーやクライアントとどんなコミュニケーションが取れるのか、そこがきちんとできていれば・・・。
できてないと、気づいたらいつのまにか現場を外されてる!ってこともありえます。

・新しく出来た会社は自由度が高いって、どういう意味ですか?
▶︎▶︎
大手の会社、と言うかそれなりに歴史がある会社ですとフットワークが重かったり昔からの細かいルールが定められたり、1つのものを決めるのに何個ものセクションを通過しなければいけないことも多いのですが、新しくできた会社がその点はスムーズな印象があります。あとは、年功序列と言う観念があまりない印象もあり、新人の意見や企画などが「やって見たら?」と言う状況も多々見受けられる気がします。

しかし、これも会社によりけりなので、気になる会社があれば会社説明会などで細かく突っ込んでみると面白いと思います。
自由、、とはいえ、しっかりとしたコンセプトなどを立てて、上司を説得できる内容でなくては難しいですが。

・ファンクラブ業務の中の配属人事は会社から決められるのか?
▶︎▶︎
私の経験ですが、基本的に会社の人事なので会社が決めるものかな、と思ってます。
あとは、常々自分はFCをやりたいんだ、と意思表明をしていると配属されるかもしれません。

・グッズを出す前のマーケティング調査はどうやっているのか?
▶︎▶︎
まずは、自分の担当アーティストのお客様がどう行った層なのかを分析(年齢、性別、会社員が多い、学生が多い、など)します。それにより、作るグッズのテイストや価格が決まってきます。そして、担当アーティストに似たようなテイストのアーティスト・目指したいポジションのアーティストがどう言うグッズを出しているのか、研究もします。それと同時に世の中でなにが流行っているか、流行っているものは担当アーティストにマッチするか、などあらゆる角度からマーケティングします。

あとは、有力な情報はグッズ業者さんが教えてくれることも多く、業者が過去にこういう商品をこのアーティストで製作したらこれくらい売れました!!と言うようなことも聞きだしたりします。

・ファンクラブからのインフォメーションはどうやっているのか?
▶︎▶︎
基本的には、ファンクラブサイトでのニュース出しがメインなのかな、とは思います。
最近はSNSの利用が当たり前になってきているので、スピーディーな告知が必要な場合は同時にツイッターやライン等も合わせて活用していることが多いです。

また、問い合わせの対応も様々ですが、主にメールや電話での対応が一般的です。

・ファンクラブで海外ライブをするとしたら、現地でファンクラブをひろげていけるか?
▶︎▶︎
現地でファンクラブを展開する場合、この施策はかなりの高カロリーですね・・経費がかなりかかります。
例えば、韓流アイドルの場合はそもそも先に市場を日本に作って、盛り上がった先に(と言うか、盛り上がる施策をそもそもしている)ファンクラブが開設されることが多いのですが、ファンクラブで海外ライブをしてファンクラブの輪を広げる、、、と言うのはあまり聞いたことがないです。そもそもファンクラブでやるライブって会員以外見られない、って言うのが醍醐味なので、非会員OKでライブするならFCでやる意味ってあんまりないのかも・・・

あとは、そもそも該当アーティストが海外に市場を展開できるタイプかどうか、ってとこですね。

 現地でグッズ販売システムを作れるか?
▶︎▶︎
質問の意図がよくわからないのですが、1.で物販をするって言うことなのか、2.海外の方が通販で日本で販売しているアーティスト商品を買えるようにできるかどうか?てことでしょうか。

1は、グッズさえ持っていけばなんとかなるはずです。売り方は現地の担当と要相談
2は、システムさえあればどうにかなります。ただ自社で開発するには莫大な予算と時間がかかるので、どこかそう言うシステムを持っているところと提携してやればでいるんではないでしょうか。

・ファンクラブの面白さは?
▶︎▶︎
お客さんに近い距離でアーティストを感じてもらうことができる環境が作り出せること、ではないでしょうか。
FCイベントなど、お客さんの笑顔をみると本当に大変だったことも「やってよかった〜」って思います。
特別感があるものや状況を作り出す、生み出すって言うことが好きなので、やりがいがあります。

・ファンクラブとプロダクションの違いは何?
▶︎▶︎
プロダクションは主にマネジメントする機能があるところ
ファンクラブはお客様とアーティストの接点になるセクション

プロダクションがファンクラブのセクションを持っているところも多いとおもいます。

・ホームページを見たら、海外アーティストもって書いてあったのですがK-POPもありますか? どんなアーティストですか?
▶︎▶︎
K-POPはないです。ごめんなさい!
HPは少し情報が少し古く、現状はマネジメントをしている韓流のかたはいないです。ごめんなさい!
以前は、神話のシンヘソンやユンサンヒョンなど俳優のマネジメントやファンクラブもしていました。
BIGBANGのプロモーションをやったりもしていました。(avexに行く前)

・プレゼントが本人に届くまでの時間はどのくらいかかりますか?
▶︎▶︎
マネジメントの見解や会社の方針によりますが・・
すぐにいく場合もあれば、何日か(何週間か)まとめてからいく場合もあると思います。

・プレゼントの本人に渡すものと、そうでないもの、はどんなことで判断されるのか?
▶︎▶︎
マネジメントの見解や会社の方針によります。
気になるようでしたら、いろんなファンクラブの規約を読んでみるといいかもしれません。
一般的には、生物や動物や金券類は遠慮します、って表明しているところが多いかも・・・

・ハロプロのTシャツの色が昔は多かったのに、今は少ないのはなぜですか? たくさんのほうが、たのしいのに。
▶︎▶︎
ごめんなさい!私が退職した後のことなので、詳しくはわかりませんが・・・COOL Hello!と言う方針が一つのヒントかと・・・

・チケットの抽選で、なかなか当選しません。当選する方法はありますか?
▶︎▶︎
抽選なので、こればっかりは運・・・だとおもいます。
あとは各公演ごとのチケットの考え方。
私も某アーティストのFCに入っていますが、1名義でレアイベントに当選したこともありますし、何個も名義を持っていてもいつも当選できない方もいます。

また、名義が複数あったとしてもそれがバレるシステムを持っている会社もあるので、最近の抽選システムは精巧かもしれません。

もう一度言っておきます。

運です!!

ちなみに、、、、複数口当選して、1名義分しか入金しなかった場合は未入金対象としてチェックされることもあるので、、、みなさんお気をつけください!次回以降当選しにくくなる、、、ってことも場合によってあります。

・グッズの候補は元々いくつくらいあるのか?
▶︎▶︎
ライブやイベントの規模で候補数は変わるので、もともと、と言うのは無いと思ってます。

・ファンクラブ業務で、今まで一番大変だったことってどんなこと?
▶︎▶︎
電話での問い合わせ対応で、全て言葉だけで説明しなくてはいけないとき。
例えば、グッズのラインナップ等を色味からアイテムの種類・形まで全て口頭でお知らせして相手を納得していただくことができるかどうか。
自分のコミュニケーション能力をもっと上げなくちゃ、と学んだ時でもありました。

タレントの事が好きすぎるファンの方の対応。
事あるごとにファンクラブに連絡してきては、ご自身の見解を1時間も2時間も延々とお話になる・・

みなさん、どうします?そう言う時。(笑)

あとは、、、春〜夏に毎月ファンクラブイベントがあって全て一人で企画・制作・運営・管理・票券・グッズ制作・ディスプレイ・全員プレゼントの用意などなど、果てはMCまでしなくてはいけなかった時。毎日のように終電だったり休日も出社してたので、旦那さんと子供に大変な思いをさせてました。

次回は、実践的な業務の話もできると面白いかもしれないですね!

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