「気持ち」

左から:増井孝子さん、森川、ばんばひろふみさん、露の吉次さん

昨日はCRの「ばんばひろふみ!ラジオDEしょー!」にゲスト出演させていただきました。この番組は、いくつか放送枠を変えながら、23年続いている番組です。1995年、阪神淡路大震災の年の4月から放送がはじまりました。多くの方々が被災され、ラジオ、テレビ、イベントなど、日本全体が自粛ムードの中、ぼくらにできることは何か?という「気持ち」が集まり、生まれた番組でした。

ばんばさんのトークは軽快で、とても楽しい。沈んでいる気持ちと寄り添うことも大切だけど、笑顔、笑い、元気を伝えていくのもアーティスト、タレント、たちの役目ではないか?という思いで、当時のラジオ 関西の制作スタッフ、そして出演者と「気持ち」を合わせてスタートした生放送でした。

当時は、朝7時にラジオ局入りし、放送開始が8時からで、お昼までの4時間をハイテンションで駆け抜けるという番組でした。ぼくはある時期、ばんばさんのスタッフもしていましたが、朝7時に局にいっしょにはいると、ラジオ制作スタッフはもちろん、他の出演者も勢揃いしていて、全員が顔をあわせるなり大きな声で「おはよーございますっ!!」と声を掛け合っていました。

放送のはじまる1時間前、局にはいった瞬間から、全員でこの元気を神戸のみんなに伝えて行こう!という心意気が作り上げるのがこの番組なのだと教えてもらいました。

寝ぼけて、ぼーっとしていては、番組の一員としては失格なのです。ばんばさんは、放送の中でも、朝の深夜放送といいながら、笑いがあって、たまにちょっとエッチなネタもまぜながら、ついリスナーが笑ってしまうような話と、心温まる話、そして応援する気持ち、とさまざまなエッセンスをバランスをとりながら交えて、4時間の生放送をあっというまと感じるほどのテンションで駆け抜けていきました。

その後、制作スタッフのうち2名は局長になり、その遺伝子を受け継いだスタッフがしっかりと番組を固めていて、ひさしぶりに同じスタジオに森川さんと伺ったときには、スタッフから元気のいい挨拶の声をかけていただきました。

スタジオ前で、お弁当をいただきながら、ばんばさんが「ここであまり話してもなんやけど、ええアルバムやな。森川、また一皮むけて新しいステージにたったんやないか。この作品は、歌うのむずかしかったやろ。11編の女性の物語、短編映画を見ているように作られていて、聴き応えがあったよ。」と、森川さんへ話をしていました。

事前にしっかりと聴き込んでもらっていること。これこそが、アーティストにとって、一番のおもてなしです。「female」の作品にたいして、歌はもちろん、サウンド、歌詞とさまざまな角度からゆっくり聴き込んでくれたと感じるお話をしていただきました。

ばんばさんは、フォーク、ロック、と幅広く音楽をずっと聴き続けてきています。知識はもちろんですが、音楽を自分の中に消化させて、自身の音楽に反映しながら、ライブ、音楽制作に取り組みつづけている方だからこそ、話すポイントは見事で、森川さんもとても嬉しくゲストコーナーに出演させていただきました。

ラジオを聞いてくださった方は、きっと森川美穂を知らない方でも、このCDは聴いてみたいなとおもっていただけたのではないでしょうか。

こうやってゲストコーナーひとつでも「気持ち」があってこの15分が充実した放送になります。CD全体をプロデュースする「気持ち」が松井五郎さんにあり、それを受けて歌い切る「気持ち」が森川美穂にあり、それをいい形でつたえようという「気持ち」がばんばさんから感じられ、これらの「気持ち」は、ひとつに繋がっているものかもしれないなと思った、そんな15分のゲストコーナーでした。ありがとうございました。

ラジコのタイムフリーで1週間聴けます。ぜひチェックしてみてください。
http://radiko.jp/#!/ts/CRK/20181031123500

このCD「female」多くの方々へ伝えたい。聴いていただき、いいって思ったら、その「気持ち」をぜひ、身近な誰かに伝えてください。ゆっくり、じっくり、広げていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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