やってみてわかること

とてもたくさんのみなさまにご予約いただき、感謝感激です。
作品はいつも聴いていただくことで完成するものです。無人島でCDプレスをしても虚しいわけですね。生み出された作品はエネルギーそのものですが、それをうけとるというエネルギーも必要で、両者がそろって作品は完成します。

バンクシーだって、1億5,000万円で、落札さされてカッターを作動して、半分切れて、あの瞬間に作品は完成したのです。クリエイティブは、いつだって、送り出すだけでは完成はしないものです。

そんな風に考えながら、梱包を1日中やっていたわけですが、不慣れなこともありまして、時間がかかります。そして、ついに部屋は足りなくなり、ほかの部屋へと進出し、やりつづけるわけでございます。

やってみてわかること。
それは、通販は腰に悪いという事実です。これは、今朝の段階ではわかりませんでした。しかし、今日、やらないとスケジュール上、FCの方々への約束がはたせなくなるので、ちゃんと発送準備まで完了しました。完了したので、明日、発送しちゃいます。

今週は、梱包作業をする時間がとれないため、ライブ会場予約、第一次一般予約の方は、来週の発送になりますが、早めの到着を目指します。まだ、まにあうので、これから予約する方も、お待ちしています!

教訓:通販あなどるなかれ。体鍛えよ。メンテナンスも大事なり。

Artist Produce の秘密

この業界に19才でなんとなく飛び込み、作家マネージメント、レコーディングディレクター、アーティストマネージメント、音楽出版社、レコード会社、プロダクション、ファンクラブ、イベント業務全般をプロデュースしてきて、振り返ればもう40年たちました。しかし、この業界は深い。ゆけどもゆけども、その答えなどわからないことだらけです。

しかし、チコちゃんは知っています。
ドンドン♫

音楽業界のー、アーティストプロデュースの極意とは〜

・・・・・・・本当は倉庫業にあり〜〜〜〜〜〜。

え?・・・・え?・・・・なに?

いえいえ、現代は生産からお届けまで、ただただ他人任せではいけませんよ・・・ということでございます。CDでも、DVDでも、ポスターでも、心を込めて商品を保管し、受注がくれば 「よろこんでー」 と必ず1度シャウトします。それから、口笛を吹きながら郵便局に走る。これが出来ないと、いい音楽を作っても、お届けすることはできませんよという極意でございます。

40年かかってたどり着いたトップシークレットではございますが、さらりとシェアさせていただきます。
音楽を志すみなさまには、しっかりと愛情をこめた産地直送をおすすめいたします。

こうして、私の部屋の床は、また見えなくなりました。しかし、大丈夫です。今日から、もうFC会員の方から順次、予約発送をさせていただきます。ここからの作業がとても大変なのですが、よろこんで全力でお届けいたします。たのしみに、お待ちください。すばらしい作品集です。

今日から梱包作業にはいりますので、明日以降順次発送していきます。

予約をして、お振込がまだの方は、早めにお願い申し上げます。

「female」のご予約は、こちらから。
https://morikawamiho.com/female/
おまちしております。

還暦少年に囲まれて

GORO MATSUI SONGBOOKS Vol.10 の楽屋での一コマ。青春時代というのは、何歳から何歳までをいうのだろう? どうも、この人たちを見ていると 「大人なんだから、それくらい自分で決めなさい。」 と言われそうである。

松井五郎さんに、根本要さん(Stardust Revue)との曲、4曲もあったんですね。知りませんでした。・・・と話をしたときに 「たった4曲しか作れていない」 と返事があった。 「も」 なのか 「しか」 なのか。それは人それぞれの感覚だ。 世にリリースした作詞作品が3,000を超えるわけで、分母を3,000とすれば、1%にはるかに遠い、、、0.13%ということになる。母数を基準に考えれば確かに「しか」という言葉になるだろう。

気がついたら歌が大好きで、歌の世界へ足を踏み入れて、アマチュアのころも、プロになっても、今日も、明日も、毎日、作曲して、作詞して、演奏して、歌い続けてきた人たちは、振り向けば「足跡」が見えないほど遠くまで続いている。それは理論的に考えれば当たり前の現象だと前を向き、また今日も、明日も、もっともっと、作詞して、作曲して、演奏して、歌いつづける。こうしてまた「足跡」は長くなる。

こんな足跡の、どこから、どこまでが青春かなんて、訊くだけ野暮というものだ。きっと、この足跡が止まるところまでが、彼らの青春なのだろう。森川さんも、この還暦少年たちに囲まれて、歌に対する情熱をさらに燃え上がらせているようでした。

new album 「female」 にも「足跡」という作品が収められています。ぜひ、聴いてみてください。予約受付中です。

ポスター販売について

ポスター販売についてのお問い合わせがありましたのでお答えいたします。

ポスター販売は、ホームページ販売サイトでの販売となっております。コンサート会場での販売は、12/23発売記念ライブ会場( 伝承ホール)での販売を予定しております。

<お願い> お問い合わせいただく場合、info@morikawamiho.comからの返信がうけられるアドレスのご記入をお願いいたします。

未来の約束 〜再会〜

AK・・・現在は、NY在住の彼女とは、1985年に知り合った。86年に1枚だけアルバムをリリースし、その後、レコード会社を去った。その後、どうするのかと尋ねても、自分の信じる音楽を作るという一点張りだった。当時ぼくは、たまたま関わりがあり、デモテープをたくさん持っていた。それで、この曲もらってもいい?と柿原さんに確認をとりながら、森川美穂さんや、今井美樹さんに歌ってもらった。森川さんに歌ってもらったのは「はじめての記憶」という曲、1988年にリリースしたシングルのカップリングで、作詞は佐藤純子さん。

森川さんにとって、柿原朱美さんとあったときの「はじめての記憶」は、レコーディングスタジオで、とても大人しく、静かにたたずんでいる姿だったという。ぼくからみると、そんなタマじゃない。日本も含めて、世界をまたにかけて放浪しながら、音楽を作り続けてきた、たくましい「女性(female)」だ。

ロンドンでレコーディングし、次は、ロサンゼルスで、そして、NYへわたったのは、2001年、9・11の前日だったという。どこへいくのにも誰のつてもなく、現地にはいってから人と知り合っていきながら、スタジオを決めて作品をつくり、アルバムをリリースしていった。そして、NYでは、世界的に有名なハウスDJのDanny Krivitと巡り会い結婚した。人生そのものが、旅であり、そのすべてが音楽制作につながっている、会うと生命エネルギーそのものを感じさせてくれる「female」だ。

生命エネルギーを感じるといえば、森川美穂もエネルギーそのものだ。小学生低学年で、すでに歌手になると決めて、それを実行するための行動をとりつづけた小学生〜中学生、そして高校生でアイドルでデビューして、その後は学園祭の女王だとか、ミュージカル女優だとか、いつのまにか大阪芸術大学の教授だとか、表向きの呼ばれ方を変えていきながら、人生の旅をつづけているエネルギー体だ。しかし、その本質は 「歌手/Singer」 であるということ。とてもシンプル、太くて強い生命力を感じる。

この二人、どこか同じ種類のエネルギーを輝かせていると感じる。
「female」たちは未来を約束し、またそれぞれに人生の旅をつづける。

new album 「female」info

10/28(日)京都:都雅都雅

同一のピアノであっても、ピアニストによって音色はちがう。プレイヤーの出す音に、そのまま反応しながら歌う森川さん。塩入俊哉さんのピアノで歌うのは、昨年10月のブルースアレイ以来です。久しぶりに、リハーサルで顔をあわせましたが、学生時代の友人のように、あっというまに毎日いっしょにいる間柄のように、自然に、スムーズにリハーサルは始まりました。

ニューアルバム 「female」 のレコーディングを通して、新たなる歌のアプローチを研究していた森川さん。その歌声は言葉で説明はできないけれど「深み」となって感じとることができます。そして、森川さんがピアノの音に反応するのと同時に、塩入さんも、森川の歌に反応します。このピアノとのデュオライブのステージ上では、歌とピアノがこのように呼応しながら進んで行きます。

今回の京都、都雅都雅のリハーサルを通して感じたのは、森川さんがこれまでやり続きてきたカヴァーライブの意味がここにあったのかということです。自身のルーツをさぐりながら、続きてきたカヴァーライブが、今回 「female」 というアルバムへと進化したのだと。その経緯を、時の流れを見ていくように、塩入さんのピアノで、森川の歌声でおとどけます。

秋の京都の都雅都雅で、お待ちしております。
チケット情報 https://morikawamiho.com/schedule/

お届け中でございます。

ぼくの部屋を埋め尽くしたポスターが、順調に出荷中でございます。順次、お届けいたします。毎日、喜んで!と叫びながら、郵便局に行きます。まだまだ、どんどん、じゃんじゃん、ご注文をおまちしております。

https://morikawamiho.com/female-goods-shop/


そして、もちろん、こちらもよろしくお願いいたします。

https://morikawamiho.com/female/

female XFD

気がつかれた方も多いかもしれませんね。
11編の女性の物語。これらのイメージは、ポストカードにもなっています。
こうやって、映像に楽曲タイトルが入るだけで、映像そのものに意味が生まれる。
言葉に魔法をかけるような歌を、11編の「female」とともに体験してください。

ご予約はこちらから https://morikawamiho.com/female/

Casting Magic(ドキュメント 「female」番外編)

ドキュメント「female」のchapter01〜03は、こちらから読むことができます。

「キャスティングマジック」 

ドキュメント「female」Chapter03もキャスティングについて書かれています。
これは、きっと図星だろう。たしかに、プロデューサーの松井五郎さんから、今回のアルバムを作るにあたり、都志見隆さん作曲作品を増やしませんか? という提案をいただいた。森川さんが求めている歌謡曲がここにあるのではないかという意味であることは、言葉にせずともすぐにわかった。

すでに山川恵津子さんとの作品が3曲あり、あと2曲ほどを考え5曲入りのミニアルバムを予定していました。また、都志見さんとは、とても若い頃(30年以上前)に何回かお会いしたことがあるという程度。今回の森川のアルバム=インディーズ環境で都志見さんに何曲もお願いできるなど想定外でした。

しかし「歌謡曲」というキーワードにたいして、ぼくらの世代として考えると、まず浮かぶ名前であることは確かです。そして、そこに森川が求めている世界があるとぼくも当然感じていました。お願いできるのであれば、ぜひお願いしますと即答しました。こうやって、作品はどんどん増えていった。

このキャスティングセンスが今作品におけるプロデュースの強さだろう。「狙い」が明確にさだまったら、躊躇することなく大上段から振り下ろす。あやふやな気持ちでは外すこともある。しかし「確信」をもって振り下ろされた筆の先からは、「狙い」の結晶のような作品が生み落とされる。

ここには、考え抜かれたキャスティングから生み出される、ひとつのマジックがある。
それは、山川メロディーと、都志見メロディーといった、ある意味対極にあるといってもいいメロディーを1アルバムに対比させるように混在させて配置されている点に、その戦略が見え隠れする。

山川メロディーは、1,3,5,10,11曲めに
都志見メロディーは、その間を縫うように、2,4,6,8曲目に配置されている。

ぼくら人間は、いつも何かを比較する。あの角を曲がり、違う道を走ったら渋滞に巻き込まれず、スムーズに到着できたのに。あぁ、1本前の電車にのっていれば・・・、、、自分のことは棚に上げ、損だの、得だの、となりの芝生は青いだの・・・人の比較根性は果てがない。

しかし「比較」には、良い効果もある。
だいたい日本の良さを語るのは、海外にでて、外から日本を見たことがある人たちだ。文化、食、人情、など、ちがいを知り、当たり前の毎日の中にあるすばらしさに気づいた、日本を俯瞰して見れる人々だ。灯台下暗しということかもしれない。

キャスティングマジックは、人間の比較する本能を利用して作品の良さを際だたせ、1作品ごとの良さをより鮮明に浮かび上がらせる。作品同士は互いに「魅力」を引き立てあう結果になるという信念に基づき配置されているように感じる。
そして、さらなるアクセントとして、Chageメロディー、野上メロディーと自然にあるべきポジションに納まる。まったく、なんて贅沢なアルバムだろう。

プロデューサーの本心はどこにあったのだろう?
確信犯は、きっと口を割らない。