『I・N・G』コラム02~涙のあとにあなたがいれば~

02:涙のあとにあなたがいれば
作詞:松井五郎 作曲:松本俊明 編曲:野﨑洋一

森川美穂の歌は、変化し続けています。
まさに、いつも「I・N・G」です。
この作品に対しての歌のアプローチは、
この1年で大きな変化がありました。
そこで、今回、歌いなおしていただきました。

強く、深く、感じ、想い、
何もしない歌い方が生み出す、
静かに心の奥底にまで届く歌の世界です。


森川美穂の歌の人生は、
出逢いが作り上げていきます。
振り返った時、
人と人との出逢いという
「点」が「線」として
繋がっていたことがわかります。

2019年の夏、松本俊明さんのコンサートに、
森川美穂はボーカリストとして参加しました。
ステージ上でのMCで
「森川さんに曲を書いてみたい」という一言が、
この作品になりました。

限りない優しさで作り上げられたメロディーに、
松井五郎さんが、コロナ禍で浮かび上がる、
2020年の春の東京、人々の感情、
そして、希望を歌詞にのせてくれました。

ここで歌われている「あなた」を、
それぞれが真剣に考え、
今、私がやれることは何かと考えました。
制限によって「自由」の意味を考え、
会えないことで「大切」を深く感じる。
歌われている言葉の外にまで、
感情が吹き出して広がっていく。

私たちは物事を外に
求めすぎていたのかもしれません。

森川美穂の歌声は、
あなたが出来ることは、
いつだってあなたの中にあると、
語りかけているようです。

【涙のあとにあなたがいれば】
https://youtu.be/jDCPoNI930s