『I・N・G』コラム09~Do Yah!~

09:Do Yah!
作詞:松井五郎 作曲:山川恵津子 編曲:河野充生
森川美穂は、色っぽい?
どうなんだろう?
MCを聞くと、微塵もない。
でも、歌いだすと、そんな風にも感じる。
騙しているわけじゃない。
歌っているあいだだけでも、この危うさを楽しもう。
山川恵津子さんが描いてくれたこの作品には、
森川美穂がデビューした1980年代の匂いがする。
洗練されたポップロックで、
ほんのりとどこかブラックで都会的。
TOTO、ボズ、マントラ、Stuff、
様々な洋楽エッセンスが
当時のJ-POPシーンに流れ込んでいた、
そんな空気を感じていただけるのではないだろうか。
今とはちがう、開放感満開の時代と、
現代、そして今のこの空気と、
さて、松井五郎さんは、どんな言葉を、
この作品に混ぜてくれるのだろう?
そう、欲望だって生きるエネルギー。
悪いわけじゃない。でも、バランスは大切だよと、
ここでも、また、正解をしっかりと
自分の中でみつけなさいと言う。
シンプルに忠告する。
「幸せは選べるわ。うまくやりなさい。」
森川美穂に言われると、
カラッとしていて気持ちいい。
濡れているようにも思うけど、
結局なんだかサラリとしている。
どれもこれも、かっこいい。
情熱をもって、クールに生きていこう。