未来の約束 〜再会〜

AK・・・現在は、NY在住の彼女とは、1985年に知り合った。86年に1枚だけアルバムをリリースし、その後、レコード会社を去った。その後、どうするのかと尋ねても、自分の信じる音楽を作るという一点張りだった。当時ぼくは、たまたま関わりがあり、デモテープをたくさん持っていた。それで、この曲もらってもいい?と柿原さんに確認をとりながら、森川美穂さんや、今井美樹さんに歌ってもらった。森川さんに歌ってもらったのは「はじめての記憶」という曲、1988年にリリースしたシングルのカップリングで、作詞は佐藤純子さん。

森川さんにとって、柿原朱美さんとあったときの「はじめての記憶」は、レコーディングスタジオで、とても大人しく、静かにたたずんでいる姿だったという。ぼくからみると、そんなタマじゃない。日本も含めて、世界をまたにかけて放浪しながら、音楽を作り続けてきた、たくましい「女性(female)」だ。

ロンドンでレコーディングし、次は、ロサンゼルスで、そして、NYへわたったのは、2001年、9・11の前日だったという。どこへいくのにも誰のつてもなく、現地にはいってから人と知り合っていきながら、スタジオを決めて作品をつくり、アルバムをリリースしていった。そして、NYでは、世界的に有名なハウスDJのDanny Krivitと巡り会い結婚した。人生そのものが、旅であり、そのすべてが音楽制作につながっている、会うと生命エネルギーそのものを感じさせてくれる「female」だ。

生命エネルギーを感じるといえば、森川美穂もエネルギーそのものだ。小学生低学年で、すでに歌手になると決めて、それを実行するための行動をとりつづけた小学生〜中学生、そして高校生でアイドルでデビューして、その後は学園祭の女王だとか、ミュージカル女優だとか、いつのまにか大阪芸術大学の教授だとか、表向きの呼ばれ方を変えていきながら、人生の旅をつづけているエネルギー体だ。しかし、その本質は 「歌手/Singer」 であるということ。とてもシンプル、太くて強い生命力を感じる。

この二人、どこか同じ種類のエネルギーを輝かせていると感じる。
「female」たちは未来を約束し、またそれぞれに人生の旅をつづける。

new album 「female」info

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