「Life is beautiful」 そして 「足跡」

僕(スタッフ西嶋)が、森川さんのレコーディングを担当したのは、2枚目シングル「ブルーな嵐」から1989年にリリースされた「チャンス」まで。そして、再会してレコーディングしたのが「Life is beautiful」・・・実に29年ぶりのレコーディングでした。

この作品は、森川さんが30周年のときに、ライブで発表した作品で、すでに作品があったので、僕はレコーディングで塩入さんにピアノをお願いしただけでした。何をしたかったかと言うと、一発録音をしたかった。この曲はそのまま「裸の森川美穂」を録音すればいいだけでした。そのためには歌い直すことのない、一筆書きのような歌を録音したかった。それだけでした。

いい歌だな、いい曲だなって思った。そこにはやはりストーリーがあった。森川は自分が歌いたい気持ちを、手紙という形で佐藤純子さんへ伝えていた。その気持ちは純子さんの心の底に届いて、そこからこの歌は生まれた。

去年の夏、作家対談というのをやった。佐藤純子さん、羽場仁志さん、そして松井五郎さんの3名で、昨年リリースしたベストアルバム「Be Free」について語ってもらった。このアルバムに収録されていない「Life is beautiful」を松井五郎さんは語った。

おもしろい。今回のアルバム「female」に収録されている「足跡」という楽曲は、デビュー30周年の記念曲「Life is beautiful」にたいして、今年50才になった森川美穂への松井五郎さんからのプレゼントだったのだろうと思う。ドキュメント「female」03 を読んでいればご存知だろうと思うが、松井五郎さんいとって「Life is beautiful」という壁があったのは確かだっただろう。それでも、プレゼントしたかった1曲が「足跡」だったのではないか。

この2曲はおもしろい。
「Life is beautiful」は生まれてから今までという時間軸になっている。振り返っているのだけど「視点」は生まれた時のこと「誕生=0」からスタートして、現在までを歌うという時間経過の歌になっている。

そして「足跡」の「視点」はその逆だ。50才になった森川美穂「今=0」として、過去を想い、心の中の旅をしてゆく。

こんな記念作品をつくってもらえること自体、とても幸せだと思う。心に沁みる名曲だ。この2曲は、僕にとっては、気がつけばそこにあった、、、という作品です。森川さんと作家との「人と人」の繋がりの中で、自然に生まれた作品です。特別飾ることのない、普通の言葉の中に、愛があり、物語がある。それが心に沁みる。

こんな2曲を森川は京都で歌いたいと言い始めた。バラード2曲、それも、ある意味では同じタイプの曲。セットリストを考えると、普通この手の歌を2曲はやらない。もちろん、書いたように時間軸の捉え方、作品意図は違うものであるのだが、普通、続けて歌う曲ではない。

面白い。歌手として、この2曲をどうアプローチするのだろう。でも、アプローチなんて関係ないのかもしれない。演出などいらない。森川が感じているまま、素朴に歌えれば、作品そのものが浮かび上がるではないか。さてさて、どうなるのだろう。

レコーディングは、歌手を進化させていく。そしてライブでさらに磨かれる10/28 京都・都雅都雅、とても楽しみなライブになりそうです。

秋の京都に沁みいるような森川の歌声、聴きにきてください。

10/28日(日)京都 SPECIAL LIVE

【会場】 都雅都雅
【時間】開場 16:00 開演 17:00
【出演】森川美穂(Vo) 塩入俊哉(Pf)
【料金】 前売6,000円 当日500円UP(別途2オーダー)
【チケット発売中】 都雅都雅ローソンチケットイープラス

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